Ecolovy(エコロヴィー)風船に使用されている素材「Baio Degradable Material」の詳細説明
従来のポリオレフィン樹脂(PE,PP)…いわゆるプラスチックバッグにTDPA(Totally Degradable Plastic Additives)を混入させることにより、UV(紫外線)、熱、機械的圧力のどれか1つ、あるいは2つ以上の条件が加わることにより素材が分解し始め、最終的には「水」と「二酸化炭素」と「バイオマス(生物資源)」に分解されることが確認され、アメリカにて特許となりました。
Ecolovy(エコロヴィー)に使用されている素材は、この素材です。 レジ袋やコンビニ袋とは違う素材です。
分解プロセスの簡易説明
- 分解前のプラスチックフィルムの場合、分子重量が300,000位あり、そのままでは微生物等の酸素による分解は発生しません。
- 紫外線(太陽光)、温度、あるいは、機械的圧力のどれかひとつ、あるいはこれらの組み合わせにより、酸化分解が始まります。
- 酸化分解により分子重量が300,000以下になり、加水分解が起き始めます。
- さらに、酸化分解が進行すると、最終的に「水」と「炭酸ガス」と「バイオマス」に分解されて、元の袋状であった姿かたちはなくなります。
- 上記の生分解の条件に微生物が加わることにより、生分解のスピードは非常に速くなります。
- なお、参考までに申し添えると、TDPA混入のフィルムの製造や分解過程では、有害・有毒物質の発生はありません。
参考資料
Exxon Chemical Co., Fina Oil & Chemical Co., Packing Industries Research Association(PIRA) International が実施した各々の化学実験で、TDPAをPEに混入することにより、プラスチックが分解できることが立証されました。
そして、PIRA International が実施した実験により、食品にも直接接触させて使用することが、英国(1987年発行UK法定1523条項)、ヨーロッパ共同体(EC指令 90/128/EEC および 97/48/EC)、アメリカ(FDA CFR21 177.1520LDPE を使用したポリオレフィンに関する条項)において認可されています。 |